ついにロシアがウクライナに軍事侵攻した。私の想定は完全に外れてしまった。
あくまで理性的に外交交渉が進むと考えていたが、プーチン氏は理性より感情を優先させたようだ。ロシアという国の意思というよりプーチン氏個人の意思が強いような気がする。だからこそこの軍事侵攻という選択をしたことが世界中を驚かせている。
プーチン氏がこのような暴挙に至ったのはなぜなのか。
長い間権力の座にいることで周りはイエスマンばかりだ。誰も異論を唱えないし、自分を批判する者は徹底的に排除してきた。それによって自分の判断が間違っているかもしれないという客観的な視点がなくなり、独りよがりな思考になっているのではないか。プーチン氏の演説内容からもその一方的に偏った思考が透けて見える。
もはやプーチン氏はある種の暴走老人ではないか。感情を理性で抑えられなくなり、頑なになっている。そして孤独であり自分の地位が脅かされる恐怖に取り付かれている。それくらい奇妙な印象がある。
プーチン氏はウクライナに傀儡政権をつくりたいようだが、たとえ実現したとしても今回の侵攻でウクライナ国民の対ロシア感情が悪化した以上、長続きはしないだろう。
米国を中心とする西側陣営は経済制裁を行うが、それがどれくらい効果があるのかわからない。
プーチン氏の暴挙についてロシア国民はどう思っているのだろうか。暴走を止めるには今後のロシア国民の行動がカギだと思っている。ロシア国民がウクライナとの戦争を望んでいるとは思えない。
たった一人の暴走老人によって世界中が混乱するのは本当に迷惑でしかない。