もうすぐ50歳にもなると細胞の新陳代謝も追い付かなくなり老いが加速していく。だが株式投資のポートフォリオは常に成長を維持していたい。そのためにポートフォリオにも新陳代謝が必要だと感じている。
これまで個別株を吟味することに重点があって、ポートフォリオ全体でどうなのかはあまり意識していなかった。個々の銘柄が順調に成長して株価が上昇していれば自ずとポートフォリオ全体も成長すると思っているからだ。
だが、投資したすべての銘柄でうまくいくとは限らず、むしろ常に含み損を抱える銘柄がある。たとえ今は含み損でも、その企業の将来性が期待できるなら保有し続けるべきだと思うが、ポートフォリオ全体からすればその銘柄が足を引っ張ることになる。ポートフォリオ全体の成長を考えるなら、足を引っ張る銘柄を手放し、新たな銘柄と入れ替えるほうがうまくいくのかもしれない。
長期間保有することでいずれ含み損が解消されるとしても、それまでの時間がどれくらいかかるかはわからない。過ぎた時間は戻ってこないのだから、含み損が解消されるまでの時間があまりにも長ければ、別の銘柄に投資して得られたかもしれない利益を失っていることになるかもしれない。
むろん、別の銘柄に投資したからといってうまくいくかはわからないのだから、そのまま保有し続けるのが正解だったということもありうる。
このあたりは正解がないから、自分なりの方法でやるしかない。
一つの方法として、含み損を抱える銘柄の一部を売り、新たな銘柄を買うか、既存の保有銘柄を追加取得してポートフォリオ内のウェイトを調整するのがいいかもしれない。
保有株数を調整することでできるだけ含み損を減らし含み益を増やしていく。そうすることでポートフォリオ全体を成長させつつ、個々の銘柄も徐々に入れ替わり新陳代謝させていく。
身体は衰えても、投資に対する考え方はブラッシュアップして柔軟でいるようにしたい。