新型コロナウイルスの感染者数を日ごとに棒グラフで示すと、はじめはなだらかに上昇しているものが日数が進むほどに上昇度合いが加速している。指数関数的に増加しているわけだが、これは複利の威力と同じことだ。
投資においては複利の力を味方にすべきだといわれる。しかしながら投資でこの複利の力は実感しにくい。というのも最初はどうしても投資額が小さく、複利の力を実感するまでに至っていないからだ。配当金をもらっても雀の涙程度で、これを再投資したところでたいして変化はしない。変化を実感するまでには相当な時間がかかってしまう。
一方この新型コロナウイルスの感染拡大のスピードはすさまじく、まさに複利というものがいかに強力であるかを思い知らされる。当初は増加が緩やかであるために油断しやすく、気付いたときにはとんでもないことになっている。トランプ大統領も当初は楽観的だったにもかかわらず、最近のあまりの感染増加に唖然としたのか楽天的な態度はなくなってしまった。
複利の力を敵に回すことがいかに怖いか、身をもって知ることになった。
だが同時に世界中の研究者がこの新型コロナウイルスへの対抗策を練っている。そのスピードも指数関数的に速くなっていることを信じたい。
投資においては複利の力を味方にしないといけない。
たとえ変化が微々たるものであっても、継続していれば突如その効果を実感するときがやってくる。
そしてその効果は驚くべきものになっているはずだ。