今年は梅雨がなかなか明けないでいる。しかも雨の量が異常に多く、各地で洪水被害が出ている。中国でも大雨が続いているし、中東ではバッタの大量発生もあった。
ここ数年、こうした自然災害が頻発しているが、企業も気象による影響は無視できない。天候不順が続けば売上の減少や在庫の処分を迫られることもある。また、自然災害によって工場が稼働できなくなるなどサプライチェーンに影響を与える。ましてや今回の新型コロナウイルスによる甚大な影響もあり、企業の対応力が今後の業績に反映されてくる。
いくら普段の準備をしっかりしていても、想定外のことが起きるのが現実だ。とくに気象の予測は難しい。今年の梅雨もこんなに長くなるとは予想できなかったはずだ。でもこうしたことが起きる背景には、やはり地球温暖化の影響がある。毎年の夏の猛暑は私の子供のころとは明らかに違うし、雨についても猛烈な豪雨というのがあちこちで起きている。それに新型コロナウイルスのような感染症がまた発生することは十分ありうる。
投資家としては、こうした事態を踏まえて投資対象となる企業を選別する観点も必要だろう。自然災害に強い企業なのか、ダメージを受けても最小限の損害にとどめることができる企業なのか、そもそも自然災害の影響を受けにくい企業なのか、あるいは災害に滅法弱い企業なのか。
今後どんな自然災害が起きるかわからないけど、それがピンチにもなるしチャンスにもなる。誰でもダメージを受けることは避けられないのだろうけど、できるだけ最小限のダメージに抑えて盛り返すことができるようでありたい。