投資狂日記

自由を追求するブログ

影が薄くなる銀行

最近の株式市場における銀行の評価は高くない。PBRが1倍割れなど珍しくなく、0.2倍とか0.3倍とかもざらにある。地方銀行のみならずメガバンクですら同じような状況だ。

 

では割安なのかというとそうではないだろう。超低金利ということで業績が悪化していることもあるが、銀行という業態の将来性そのものが怪しくなっていると薄々みんな感じている。

新興国では銀行口座がなくても金融サービスが受けられるようになってきていて、むしろ先進国のほうが後れを取っている。先進国が張り巡らせた金融システムは、オセロゲームのように新興国で行われているような金融サービスに一気にひっくり返るかもしれない。固定電話が普及しなかった新興国で携帯電話が一気に広まったように。

 

金融取引には「口座」が必要だがその口座がもはや銀行のものである必要がないのだ。金融取引が銀行を介して行われなくなるのであれば、銀行の存在意義にかかわってくる。一等地に支店を構えることなどお荷物でしかない。

 

銀行はますます影が薄くなる。だからほとんどの銀行株には期待できない。

それでもそんな中にこそ新しい芽が出てくるものだ。

影が薄いなかで、もしかしたらキラリと光るものを見つけるかもしれない。

そんな存在が現れることを密かに期待したい。