投資狂日記

自由を追求するブログ

マシュマロ実験

子供時代の自制心が将来の社会的成功と関連があるかを調査した「マシュマロ実験」という有名な実験がある。

将来のより大きな成果のために自己の感情や衝動をコントロールし目先の欲求を辛抱する能力は、社会的に成功するために重要だと思われている。その能力が幼児期にどれくらい発達しているかを調査したのがこの実験だ。

 

机と椅子しかない部屋に通された子供は、椅子に座るようにいわれる。机の上には皿がありマシュマロが1個載っている。

そして子供はこう言われる。

「私は用事があるので15分間この部屋から出るけど、戻ってくるまで食べないで我慢してたらマシュマロをもう1個あげる。もし戻ってくるまでに食べてしまったら2個目はなしだよ。」

部屋に1人残された子供は、マシュマロの誘惑と戦うことになる。すぐにマシュマロに手を出す子供は少ないが、最後まで我慢して2個目のマシュマロを手にした子供は1/3だった。

そしてその後の追跡調査でマシュマロを食べてしまったグループと我慢できたグループでは我慢できたグループのほうが社会的に優秀とされ評価が高かったという。

子供のころから自制心があると大人になって成功する可能性が高いということだ。

 

これは投資にもあてはまることだろうか。

将来の大きな利益を得るために自己の感情や衝動をコントロールすることは必要だ。

株式投資でも少し含み益ができたらすぐに売ってしまい、将来の大きな利益を得るチャンスを逃してしまったり、知人が仮想通貨で儲けたと知って勢いで取引を始めたものの大きな損失を抱えたとか、ありがちなことだ。

 

子供のころから自制心を持っていたかはわからないけど、自己をコントロールしようと努力するしかない。

 

ただ、この実験の最新の検証では、2個目のマシュマロを手に入れたかどうかは被験者が経済的に恵まれていたかどうかが重要だったそうだ。

貧しい家庭の子供は「今日食べ物があっても明日はないかもしれない」という可能性が常にあり、一方裕福な家庭の子供はそういった心配がないため喜びを先延ばしすることが可能だという。

 

これはこれで、投資家にも同じようなことがいえるような気がする。

蓄えがなく崖っぷちの経済状態だったらまずは目先のことに集中してしまうだろうし、余裕があればあるほど長期的な視野で物事を見ることができる。

 

自分の子供には自制心を身につけてほしいけど、子供のためにも経済的な環境をちゃんと作っておかないといけないということだ。