今日の夜発表されるアメリカの雇用統計を控え、警戒感が高まっている。
日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)は8月初旬の暴落時に跳ね上がったが、その後はじりじりと下がり20ポイント付近にまで低下していた。ところがここへきてまた上昇しつつあり30ポイント目前となっている。
円相場の動きもかなり荒い。
まるで投資家の心拍数が雇用統計発表前の緊張で上昇しているようだ。
そしてまたいつものようにミスター・マーケットが大騒ぎするだろう。
インフレを抑えるために利上げしてきたことは株価にとってはマイナスのはずだったが、一方でインフレが酷くなるほど景気が強かったこともありむしろ株価は上昇していた。
そして今度は景気減速が意識されて利下げする局面になり、株価にとってはプラスになるはずが景気が悪くなるということで株価が軟調になる。
結局どっちに動くのかわからない。
わからないからこそミスター・マーケットが盛大に騒ぐ。
バカ騒ぎに付き合っているとただ疲れるだけなのであまり関わらない方がいい。
ただ、ミスター・マーケットが悲観に打ちひしがれ絶望に陥っているようなときは、ミスター・マーケットが投げ捨ててしまったもののなかに宝物がある可能性がある。
興味深いのは、案外そういうのを狙っている人が増えているということだ。8月初旬の暴落のときも、意外と冷静で落ちたものを拾っていく人がかなりいたようだ。
さて今夜、ミスター・マーケットは騒ぎ出すのだろうか。