小室圭さんの公表した文書とその後の解決金を巡る動向が話題となっている。
小室さんの母親がその元婚約者から受けた金銭が借金が否かについて法律的な解釈などがされているが、私は小室さん個人の財政状態が気になる。
何かするときに資金が必要であれば、まずは自分の資金を準備しようとするだろう。そしてもしそれで不足するようなら他から資金調達する必要がある。
小室さんは大学の費用をアルバイトで貯めた自己資金と奨学金で賄ったという。さらに大学在学中の留学についても奨学金で賄ったらしい。これらの奨学金は大学卒業後に就職して返済していくことになる。だが、就職した銀行を2年で辞め、法律事務所にパラリーガルとして働くことになった。収入はダウンしたはずだが、それにもかかわらず夜間に一橋大学大学院に通っている。その学資はどうしたのだろう。
そして眞子様との婚約後、米国へ留学した。学費全額無料という奨学金を獲得したらしいが、それは前代未聞なことであるうえに、勤務先の法律事務所からも生活費支援を受けているという。
大学時代の奨学金は返済し終わったのかもしれないし、米国留学についてもこれだけ支援されているのだから小室さん自身の財政状態には問題ないのかもしれない。だが、こうしてみてみると自分自身で資金を工面したということがほとんどない。資金調達源泉からいえば自己資本は少なく、ほとんどは他人資本だ。米国留学での返済不要な奨学金も眞子様の婚約者という皇室との関係があったからこそ獲得できたのではないのか。そして自己資本と他人資本は明確に分けられるべきものだが、小室さんは無意識にその境界をあいまいにしているような気がしてならない。
ともかく資金を学業に投下してきたわけだが、それが将来につながるものなのかもはっきりしない。大学卒業後は銀行に就職したが、その銀行を辞め法律家になる方向へ変更している。だがそもそも法学部を卒業しているわけでもない。そして日本の司法試験を目指すのではなくていきなり米国の弁護士を目指すという。本来、米国のロースクールは法学部卒だったりすでに弁護士資格がある人が行くものだ。
おそらく国際法務という方向性で行くつもりなのだろう。でも留学中生活支援してくれた勤務先の法律事務所との関係を断つわけにはいかないし、日本の弁護士資格はないのだから日本での活動なんてほとんど期待できない。将来的に米国を拠点とするにしても弁護士の数が多く競争が激しい。それ以前にまずは実務経験を積まないといけない。
結局、自己資本を充実させる前に他人資本に頼っていくことになるのではないか。その他人資本というのが皇室となるかもしれない。多くの資本を使って得た資産が米国弁護士資格だとしても、それを活用できなければ自己資本のみならず他人資本をも食いつぶしていくだろう。多くの人が疑念を感じるのももっともなことだ。