ペーパーテストで四択問題があったとしたら、四つの選択肢の中に必ず正解がある。
だが、日々の生活では複数の選択肢が存在していても、どれかに必ず正解があるわけではない。正解がないにもかかわらず、きっと正解があるに違いないと思い込み、その正解をなんとか探し出そうとする。
ある人は他人の意見を聴き、ある人は本を読む。
それで正解を見つけたと思っても、それが正解である保証はないし、正解であることを証明できない。
そもそも正解などないのだ。
そのとき正解だと思っても、後からそうではないと感じたり、あるいは間違ったと思ってもそれがいい結果となるかもしれない。そんなことは四六時中あることだ。
正解がないのなら、正解を探す行為そのものが無意味なのだ。
それでもどこかで正解を探してしまう癖がある。
この癖をなくすことができれば、きっともっと楽に生きられるに違いない。