投資狂日記

自由を追求するブログ

ソニーはこのまま沈むのか

今日も円安が進み、株式市場も日経平均が大幅上昇した。

そんな中、昨日業績の大幅下方修正を発表したソニーが気になっていた。

 

ソニーは過去に何回も業績の下方修正をしており、今回も「またか」という印象だった。ただ、無配に転落するということでさすがに財務的に厳しいのかと思い、2014年3月期決算短信をざっと見てみた。

 

自己資本比率は14.7%とかなり低い。これまで損失続きだったことで自己資本が傷つくのは当たり前だが、私の投資対象としての基準ではこの時点ではずれる。

また、注目するのはキャッシュフロー計算書だ。営業キャッシュフローは前年より増えているが、投資キャッシュフローの純支出が営業キャッシュフローの純収入以上になっている。しかもその中身では「金融ビジネスにおける投資及び貸付」が大きな割合を占めている。ソニーといえばエレクトロニクスというイメージだったが、金融事業が大きくなっていることがわかる。

セグメントでみても黒字なのは金融、映画、音楽などでハードよりはソフト産業が主体となっている。

スマホ関連はこれからも競争は厳しく、利益を出すのは容易ではないだろう。

 

いまのところソニーの将来は暗いと思う。業績予測も甘いという印象しかない。7月時点において営業利益で1,400億円の黒字予想だったものが、9月でどうして400億円の赤字になるのか不思議としかいいようがない。これでは「大本営発表」と同じだ。

私にとっては、とうてい投資としての対象にはならないが、デイトレーダーや投機家にとっては格好の銘柄になるのだろう。

 

ただ消費者としては、ソニーにがんばってもらいたい。私が今使っているスマホは「エクスペリア」だし、ソニーの製品は結構好きなのだ。