【事業内容・特色】
歯科製品の世界的メーカー。自社開発による精密・超高速回転のモーターが強みで、歯科で使われるハンドピースのシェアは世界トップクラス。売上の約8割は海外向け。
【業績・財務指標】
8月7日に業績予想を上方修正を発表し、さらに8月21に再度上方修正した。修正の理由は、業績が堅調であり為替が想定より円安であることや、持分法適用会社の完全子会社化で連結業績に合算されることによる。
コロナ禍で業績が足踏みしたが、その影響も払拭され業績はいい。営業キャッシュフローも増加傾向にあり安定感がある。純利益の通期予想に対する進捗度は58.3%。想定為替レートは1ドル135円99銭で、現状の為替水準からすれば円安によって業績がさらに押し上げられる可能性はあり、業績予想のさらなる上方修正もありうるかもしれない。
【株価見通し】
現在の株価は3,600円前後。予想PERは約22倍、PBRは3.1倍。配当利回りは約1.38%。
予想PERは約25倍くらいまで上昇したものの、業績の上方修正でEPSが切り上がり予想PERがやや低下した。株価は上昇しているが、EPSの上昇にまだ反応しきれていないようにみえる。過去の予想PERの推移をみると20倍から30倍の間に収まっており、現在の22倍という水準にはやや割安感がある。配当利回りは高いとはいえないが、収益力が高く利益が積み上がる体質なため増配の傾向は続きやすいといえる。
2年後にEPS175円、PERが22倍とすれば株価は3,850円。25倍とすれば4,375円。世界的に高シェアでこのまま順調に業績拡大していく可能性は高い。いずれ株価は4,000円を超えてくるようになるとみる。
【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】
成長性 ☆☆☆☆
割安性 ☆☆☆
財務健全性 ☆☆☆☆
投資魅力度 ☆☆☆☆