投資狂日記

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【銘柄チェック】セルソース(4880)

今回はセルソース(4880)に着目。

 

再生医療を行う医療機関向けに脂肪・血液由来の組織・細胞の加工受託サービスを展開している。

再生医療関連の企業について、個人的には投資対象になりにくい銘柄だと感じている。それは、大抵は赤字が続いていているのに株価は高かったり、何かニュースがあると暴騰したり暴落したり投機的要素が強いからだ。

だがセルソースはそうした赤字続きの一発屋タイプ企業ではなく、しっかりと利益が成長している。創薬という資金と時間がかかる事業ではなく、細胞の加工受託サービスで安定した収益を上げているからだ。売上、利益ともに右肩上がりを続けている。なおかつ利益率やROEも高水準だ。自己資本比率は約80%もあり財務的に全く問題はない。利益成長に比例して営業キャッシュフローも増加しており、着実にキャッシュを稼ぐ力が備わっている。

 

高収益の成長企業であることからPERは高い。しかし、2021年10月期決算発表後に株価が急落し、一時8,000円を超えていた株価は半分以下になっている。暴落した原因は、会社側の業績予想が市場の期待に届かなかったことによる失望が大きい。

それでも2022年10月期の第1四半期決算を見ると内容は悪くはない。もしかすると業績を上方修正するかもしれない。それくらいの可能性を感じさせる。

 

それでもPERは100倍近くあり、割高感があるのは否めない。ただ、高値の時と比べれば格段に低くなっており、過熱しすぎた株価がもとに戻っただけともいえる。キャッシュを稼いでいるもののまだ配当はせず事業の成長につぎ込むため高成長は期待できるが、市場の期待が高まりすぎると失望による急落リスクも高まる。そのあたりは他の再生医療関連企業と同じといえる。

現在のPER水準をどう判断するかで投資判断は分かれるだろう。

 

【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】

成長性   ☆☆☆☆☆

割安性   ☆☆

財務健全性 ☆☆☆☆

投資魅力度 ☆☆☆☆

 

 ※あくまで個人的な見解であり、投資を推奨するものではありません。この記事により損失が生じたとしても責任は負いません。投資は自己責任でお願いいたします。