【事業内容・特色】
独立系エレクトロニクス総合商社。売上の約85%は電子部品事業で占める。独立系である強みを活かし、世界中のネットワークを駆使して顧客の要望に応えている。さらに、柔軟さと経験による組み立て力・加工力で顧客に最適な部品をつくるEMS事業に力を入れている。
【業績・財務指標】
2024年3月期1Qは売上高が前年比マイナス7.8%、経常利益も前年比マイナス29.9%、純利益は前年比マイナス17.4%という内容。通期予想に対する進捗度は、売上高25%、純利益32%であり、会社の想定通りといっていい。
8月16日にメキシコにおけるEMS生産体制の強化・拡充を発表した。投資額は5年で約50億円を予定しており、メキシコにおけるEMS事業を操業開始後5年以内に売上高500億円を目指すという。これは米中の摩擦から生産拠点を中国から移転する流れに沿ったものともいえる。2024年4月からの稼働を目指しており、業績に反映されるのはそれ以降となるが、業績拡大への期待は高まることになる。ただ、在庫調整のためなのか営業キャッシュフローがマイナスになる年があって安定感がイマイチなのが気になる。
【株価見通し】
現在の株価は6,400円前後。予想PERは9倍台、PBRは約3.3倍。配当利回りは約3.4%。
過去の予想PERのブレ幅は結構大きく、18倍近いこともあれば5倍台のこともある。平均すれば10倍あたりが適正水準か。先日のメキシコ新工場の発表により株価は堅調に推移している。
2年後にEPSが850円、PERが10倍とすれば株価は8,500円となる。もしPERが7倍程度だったら株価は6,000円を割り込み現在値よりも低くなる。キャピタルゲインよりも配当狙いのほうが無難か。
【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】
成長性 ☆☆☆
割安性 ☆☆☆
財務健全性 ☆☆☆
投資魅力度 ☆☆☆