年が明けて決算発表がちらほら増え始めた。これからは気になった決算にはもっと触れていきたい。
今回はトランザクション(7818)。
投資狂インデックス30にも含めている銘柄だ。昨日、2023年8月期第1四半期決算を発表し、大幅な増収増益で着地している。
売上高は前年同期比33.9%増、経常利益は59.3%増となっている。ただ、この数字は前年が悪かったことを考慮しないといけないだろう。
セグメント別にみると、「エコプロダクツ」は重点戦略として「SDGs推進から生れる製品需要」を掲げおり、環境に配慮した素材、オーガニックコットンや再生素材、バイオマスプラスチック、天然素材などを原材料とした製品の提供を継続・強化したことで売上を大きく伸ばした。「ライフスタイルプロダクツ」では、IPを活用した大型イベント案件が動き出しを見せ、ゲーム・アニメ業界に対する売上が大きく伸⻑した。また、eコマースにも力を入れ、前年同期比で73.4%増収となり、売上構成比も前年同期比より17.3%増加したという。
また、トランザクションは雑貨の製造を委託するファブレスメーカーであるため原料価格の高騰や為替変動の影響を受ける。それに対応するため一部商品の値上げをするとともに「国内自社製造の強化」を重点戦略に掲げている。今後もコストの上昇傾向が強まっており、負担増への対応が課題だとしている。
滑り出しとしては順調な結果だったが、2023年8月期第2四半期連結累計期間及び通期の業績予想は据え置いている。ただ、第2四半期累計業績予想に対する進ちょく率は、売上高で59.1%、営業利益で73.0%となっており、今後の上方修正の可能性はあるかもしれない。
この決算発表を受けて今日の株価はストップ高気配のまま値がついていない。予想PERは14倍から約18倍まで上昇、さらには20倍まで行く可能性もある。ただそこまで行くとかなり割高か。
SDGs推進とコスト上昇という世の中の流れの中で業績がどう推移するか、今後も動向をチェックしていきたい。