新築マンションの価格上昇が凄いようだ。
不動産経済研究所(東京・新宿)の発表によると、2022年度の平均価格は東京23区で21年度から17.2%上昇して9,899万円だという。首都圏に範囲を広げると6,907万円で、こちらも高い。
低金利で富裕層からの需要が強いらしい。その富裕層もアジア圏から来ているようで、そのマネーがマンション価格を押し上げているようだ。
高額マンションに富裕層が群がっている一方、テレビのニュースでは年金生活者の苦しい生活状況を報じていた。
年金生活者の中には物価上昇もあって年金だけでは生活が苦しく、必然的に働かないといけない人もいる。将来の年金を期待していない世代からすれば現在の年金は恵まれていると思えるが、それですら生活が苦しいのなら将来世代はいったいどうなるのだろう。
東京都心は海外も含めた富裕層の都市になっていき、庶民との格差はどんどん開いていくだろう。デフレで物価が安かった時代は終わり、富裕層向けと庶民向けで価格やサービスが全く異なるようになってはっきりと棲み分けされるようになるかもしれない。
かといって一般に思い描く富裕層の生活が幸福とは限らない。
私は高額マンションには全く興味がなく、もし資金があったとしても買いたいとは思わないし、住みたいとも思わない。でもそういうものに価値を見出す人も当然いて、価値基準は人それぞれだ。
ただ、他人の価値基準を自分に当てはめてしまうとおかしくなる。他人の価値基準で生きることほどむなしいものはない。