投資狂日記

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バフェットは日本株の何を見ているのか

東京証券取引所が発表した4月第2週(10~14日)の投資部門別株式売買動向によると、海外投資家は1兆494億円買い越したという。買い越しは3週連続で日本株への注目が高まっているようだ。

 

その象徴ともいえるのが、ウォーレン・バフェットの動向だろう。バフェットが日本の5大商社株の保有比率を高めていたことを明らかにし、さらに日本株への追加投資をする意向だという。

 

バフェットが日本株に注目していることはとても心強いことではある。そしてもっと注目すべきなのはバフェットが日本株の何を見ているのかということだ。巷ではバフェットが投資しそうな銘柄探しであれこれ推測している。でもそれは本質的なことではなく、なぜ日本株に注目しているのか、投資対象として何が魅力なのかを推し量ることの方が重要なのではないか。

 

日本経済は停滞していて、米国の成長力に劣っている。金利上昇によって勢いが削がれているとはいえ米国株の成長期待は高い。日本の多くの投資家ですらも米国株へと流れている。にもかかわらずバフェットが日本株に注目しているのはなぜなのか。

バフェットは周囲が投資に尻込みするときにこそ、長期でみて割安と判断すれば思い切って資金を投じてきた。日本株への期待が薄い今だからこそ割安さに注目し、本質的価値のある日本企業を探そうとしているのかもしれない。

 

ただ日本株に注目しているといっても、バフェットの眼中にあるのはほんの一部でしかないだろう。その一部の銘柄に米国株に負けない魅力がありうることになる。日本の商社に注目したのはバークシャーと事業モデルが似通っていてバフェットには理解しやすいからだ。

 

理解できる事業モデル、株価が本質的価値より割安であること、といったバフェットの投資手法はなんら変わっていない。

バフェットから学ぶべきはどの銘柄に投資したかではなく、なぜその銘柄に投資したのかだ。

もし、次の新たな日本株への投資銘柄が明らかになったら、その判断について学ぶことは多いに違いない。