今日の株式市場は大幅上昇。
大きく下がったかと思えばその後大きく上昇するという、まさにジェットコースターのような相場となっている。
こうした上下の動きに直面すると不安がもたげてくるものだ。その不安が冷静な判断を邪魔するのだ。
そしてその不安が恐怖に変わるとき、それから逃れようとする。
これは生命を危険から守るということでは合理的なのだが、株式投資にとっては必ずしもそうではない。
株式投資で不安や恐怖がどこから生まれるのか、なぜ生まれるのか、よく考えておくべきなのだ。
株価の動きは自分でコントロールできない。莫大な資金力があれば別かもしれないが、そんなことは極めて例外的だ。
自分でどうすることもできないことについてあれこれ悩んでもしょうがない。
でも「株価が下がった」ということについてどう考えるかは自分次第だ。
株価が下がったけど、これは今後も続くものなのか、それとも一時的なものか。
株価が下がった原因は個別的な理由によるものか、市場全体に原因があるのか。
選んだ銘柄を間違ったのか。時期を間違ったのか。
考えることはたくさんある。
株価が下落したことで恐怖を感じるのならば、自分の考え方に非があるのではないかと思うべきなのだ。
優れた企業の株価というのは必ずしも一本調子で上昇していくわけではない。日々株価が上下していくなかで、業績を積み上げていくうちに気付いたときには上昇しているものなのだ。
三歩進んで二歩下がったとしても一歩は進んでいる。
株式投資というのはそういうものだと思っている。