栄枯盛衰。
大企業とて例外ではない。
その一つは東芝だ。日本の代表的な総合電機メーカーだった東芝は、不正会計という不祥事が発覚してからそのガバナンスが杜撰であることが露呈し、もはや末期的な症状となっている。結局分割することで生き残る道を探ることになりそうだ。
そしてもう一つはみずほ銀行。システム障害を頻繁に起こし信用が失墜している。金融庁から業務改善命令が出され、「言うべきこと言わない、言われたことだけしかしない」とその企業風土について痛烈な批判を浴びた。
この2つの企業に共通しているのは、企業の組織風土が大きな影響を及ぼしているということだ。顧客目線が失われ、自分たちの保身ばかりが目に付く。
今後は大企業も優勝劣敗が明らかになっていくだろう。
ソニーのように復活する企業もある一方で、東芝のような企業は衰退していく。
みずほ銀行もメガバンクの地位から落ちていくことになるかもしれない。
衰退していく企業は組織風土に問題を抱えていて、これがガバナンスにも影響している。
上場企業でもこうした企業はまだまだ存在しているのではないだろうか。
投資する側としては、投資している企業が衰退企業に似た兆候を有していないかチェックすべきだろう。
症状が現れた時にはもう手遅れかもしれないのだ。