投資狂日記

自由を追求するブログ

”急がば回れ”の心構え

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOがウォーレン・バフェットと対談したとき、次のように質問したという。

「あなたは全ての手法や投資銘柄を公開しているのに、何でみんなあなたの投資戦略を真似しないのですか?」

バフェットは次のように答えた。

「ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ。」

 

このバフェットの回答は真理を突いている。

 

誰もが手っ取り早くお金を手にしたがる。だから宝くじ売り場に行列ができるし、投資詐欺に引っかかったりする。

そして多くの人は株式投資を、株価のチャート画面を見ながら「買いだ」「売りだ」と何回も売買することで儲けようとすることだと思っている。

 

まさにゆっくり金持ちになりたい人などいないに等しい。

 

でもバフェットの回答は、裏を返せば「ゆっくりなら金持ちになれる」ということだ。

それを目指して長期投資や積立投資を始める人も増えてきた。それはいい傾向だと思う。

だが、問題なのはそれを続けられるかどうかだ。

投資をしていれば暴落に直面することが何度も訪れる。かつてはリーマン・ショック東日本大震災、そして今ではコロナ禍にウクライナ侵攻で株式市場は大きく揺れ動いた。そこで大きな含み損を抱えることに耐えられず、投資をやめてしまう人が出てくる。

逆に、投資が上手くいって含み益が出るようになると、今度はその含み益を失う恐怖が出てくる。実際そういう場面は結構起きるもので、含み益がみるみるなくなっていくことに耐えきれずに売ってしまう人が出てくる。それでは複利効果による大きな利益は得られない。

 

長期投資や積立投資をするといっても、継続することそのものが難しかったりするのだ。そして結局、短期的な売買に戻ってしまったりする。ゆっくり金持ちになるはずが。

株式投資ブログを見ていても、ブログを長く続けている人は投資も着実に成果を得ている印象がある。

 

継続するには「急がば回れ」の心構えがいる。

急ぐからといって慣れない近道を通れば、道に迷ってかえって遅くなる。
それよりも、多少の手間や時間がかかる回り道であっても本道を行くほうが、結局は早く目的地に着く。

 

焦りが出た時にはこんな言葉もある。

「急いては事を仕損じる」

物事は焦ってすればするほど、冷静沈着に出来なくなるものだ。焦っている時ほどじっくり落ちつき考えて対処したいものだ。