「陰の極」という株式相場の用語がある。
人気がなくなり、これ以上下げようがないといった状態まで株価が下がり、売買高も極端に少なくなった状態をいう。
最近はいい材料が見当たらず、お盆休みもあって相場も閑散としている。日経平均にも勢いはない。悪いニュースばかりが目立ち、先行きの見通しが悲観的になっている。
このような状態から、今は陰の極に近いといえるだろうか。
もっと悪くなるという気もするし、そう思う人が多ければ多いほど悪循環が実現してしまう。
だが、いい材料がない今こそ陰の極であるかもしれないのだ。
「陰極まれば陽転す」ともいわれ、陰の極は絶好のチャンスになる。
今は大暴落が起きているわけではなく、じりじりと下がってきているため見極めは難しい。
陰の極とまではいかなくとも近い状態なのかもしれない。
だが近いということは、さらに陰へ向かうこともありうるわけだ。
このへんの判断は難しい。
それでも陰から陽へと変化するときは来る。
相場は呼吸みたいなもので、大きく吐いたあとは吸うしかないし、吸ったあとは吐くしかないのだ。