8月中旬にこのブログで「株式市場は陰の極か」と書いた。その後、菅首相退陣表明によって状況が変化し、日経平均株価は3万円台へ上昇した。まさに陰から陽へ転じたといっていい。
このままの勢いで日経平均株価が3万円台をキープするようになるのだろうか。
今のところ自民党総裁選の前で盛り上がっているが、それは期待でしかない。その期待は、自民党総裁選そしてその先の衆院選まで続く可能性はある。自民党総裁選もまだ流れが固まっていないこともあり、様々な情報によって乱高下することもあるだろう。だが、期待がある限りこの上昇傾向は続くのではないか。
とはいえ、この流れに便乗するのは短期的な投資家たちだ。噂で買って事実で売るとすれば、総裁選の決着後あるいは衆院選の結果によって手仕舞いに動くことが考えられる。そのとき日経平均株価が3万円台をキープできれば、次の上昇への足固めとなるだろう。コロナ禍の状況によっても左右することになるだろうが、明るい兆しになっていることもプラス材として期待できる。
でもこれは株式市場での動きでしかない。
やはり注目すべきは企業の業績がどうなるかなのだ。好業績となる期待がない限り株価上昇は続かないし、期待に届かない業績なら失望売りを招くだけだ。
期待だけに頼ると手痛いしっぺ返しにあう。
周りが熱くなっているときほど冷静になる必要がある。