投資狂日記

自由を追求するブログ

憶測と思惑

為替市場で円高方向へ振れている。

米物価指標が市場予想を下回り、インフレ圧力が低下したことでFRBの追加利上げは7月で最後なのではないかという憶測が広がっている。

また、日銀が大規模金融緩和政策を見直すのではないかという憶測も加わって相場での動きを大きくしている。

 

FRBが利上げを打ち止めにするか、日銀が大規模緩和を修正するかは当然ながらまだはっきりしていない。あくまで市場参加者の憶測でしかない。

 

憶測とは何か。

辞書で意味を調べると「自分で勝手に推測すること。当て推量。」となっている。

 

市場参加者がそれぞれ勝手な推測をして市場に集約され、それが大きな憶測となる。

その推測から相場の変動を予想する思惑が生まれ、実際に相場が動く。

 

思惑の意味を調べると、「あらかじめ考えていた事柄。考え。意図。また、見込み。」とあり、また、「 相場の変動を予想すること。また、その予想によって売買すること。」というのもある。

 

ある憶測が生じたとき、その憶測によって起きることは何かを考えることが思惑につながる。

 

でも裏を返せば、市場での思惑はもともとは憶測という当て推量でしかない。

その当て推量が結果として当たることもあるし外れることもある。当たる確率が高いと思われていた憶測が外れればサプライズとなり、それも相場の変動を大きくする。

 

たとえ憶測が当たったとしても、その憶測に対応する思惑を間違ってしまったらいい結果は得られない。

 

憶測を当てるのは難しいし、その憶測から何が起きてどう対処するかをあらかじめ考えておくことも難しい。

相場というものが難しいのも当然なのだろう。