近頃スポーツの話題が多い。
プロ野球メジャーリーグで大谷翔平選手が見せた活躍に興奮する中、怪我によって今シーズンが事実上終わってしまったことにガッカリしてしまった人は多いに違いない。
バスケットボールでも日本代表が躍進を見せた。それに続くかのようにサッカー日本代表は、ワールドカップで負けたリベンジを果たしたいドイツ代表を見事なまでに返り討ちにした。そして今度はラグビーのワールドカップでの日本代表に期待が集まっている。
こうした日本人選手の活躍が増えていることは、今後のスポーツビジネスにも大きな影響を与えるかもしれない。
サッカーの世界では、サウジなど中東諸国の影響力が増している。これまではオイルマネーによって欧州クラブを買収して経営に乗り出し有力選手をかき集めていた。それが今度は中東のクラブ自身が有名選手の獲得に乗り出し、中東のリーグ全体を底上げしようとしている。中東のクラブはアジアチャンピオンズリーグでJリーグのクラブと対戦することもあるから日本にも影響が出てくるはずだ。
Jリーグに限らず日本の他のスポーツでもビジネスとしての潜在力に目をつけて変化が起きるかもしれない。実際、プロ野球では北海道日本ハムの本拠地としてエスコンフィールドというボールパークができたし、サッカーでは長崎でスタジアムを中心にしたプロジェクトが進んでいる。私は前からJリーグのクラブが株式上場して資金調達するようになることを期待している。資金が集められれば世界的な選手を獲得できるし、リーグ全体の魅力向上につながる好循環を生み出すことになる。
また、スポーツの試合がネット配信されるようになった一方で、実際にスタジアムで試合を観戦する体験の価値が高まっている気がしている。サッカーにしろ野球にしろスタジアムでの観戦は画面で観るのとは全然違うものだ。スタジアムでの独特の雰囲気を味わいたくてリピーターになる人も多い。そして歴史的な瞬間に現場で立ち会う可能性もあるのも魅力的だ。
投資家としての観点からもスポーツビジネスの動向には注目していきたい。