決算発表ラッシュが続いている。
一昨日はマークラインズが第2四半期決算発表。内容は悪くなく業績は順調だが、株価は大幅に下落した。
昨日はカナミックネットワークの第3四半期決算が発表された。こちらも業績は良かったが株価は冴えない。
市場の反応が思ったものと違うとき、自分が間違っているのではないかと考える。
何か見落としているのか。
何か勘違いしているのか。
ここで難しいのは市場が必ずしも正しいとは限らないということだ。
短期的な視点と長期的な視点で見方は異なる。長期的視野で判断しているのに短期的な株価変動に惑わされてその判断が狂わされることは避けないといけない。
業績は悪くないのに株価が下がるのはなぜなのか。
それは銘柄ごとにそれぞれ何らかの理由があるはずだ。
マークラインズの株価が下落したのはなぜか。
第2四半期での業績は会社予想を上回ったが、通期予想は据え置いた。株価下落はこれに原因があるのではないか。業績の進捗度がいいにもかかわらず通期の業績を上方修正しないのは、会社側が下期を弱気にみているからだと市場は捉えたのかもしれない。
では、本当に下期の業績は悪化するのだろうか。むろん先のことだからわからない。たとえ悪化するにしても業績予想は据え置きで、しかもその業績予想は前年よりも利益は増加している。つまり利益は着実に積み上がる。
そもそもマークラインズは過去をみてみると業績予想の修正というのをしていない。とするなら、上方修正をしなかったからといって下期を弱気に考えているということにはならないのではないか。短期的には株価が過剰に反応したとも考えられる。
カナミックネットワークについてはどうか。
こちらも業績自体に問題はない。それよりM&Aに期待が集まっているからではないかとみている。M&A資金の調達のために転換社債と新株引受権を発行し、転換社債は決算発表日の前日に払い込みが完了した。もしかしたら決算発表と同時にM&Aについての情報が開示されるのではないかと期待していたが、そうしたニュースはなかった。M&Aが明らかになって成長加速が期待できれば市場の反応は一変する可能性がある。実際に資金調達したのだからM&Aは遠からず実施されるはずだ。
自分なりにこう考えたが、市場は全く別のことで動いているのかもしれない。
自分が間違っているのかもしれない。
それでも自分なりの考えは持っていたいし、常に考えていきたい。