6日午前0時、サッカー日本代表はワールドカップベスト8をかけてクロアチア代表と戦う。衰退しつつある日本の中で、快進撃する日本代表は大きな希望でもある。
考えてみれば日本のサッカー界は20数年前からすればかなり成長した。Jリーグというプロリーグができて環境整備が進み、サッカー選手の育成にも力を入れたことで実力も格段に向上した。現在の日本代表メンバーがほとんど海外クラブに所属してプレーしているし、ワールドカップも憧れだったものが当たり前になった。そして今では勝つことが求められるようになった。
その一方で日本のあらゆることが老朽化して衰退の道を歩んでいるようにみえる。人口は高齢化し、インフラも老朽化している。経済は停滞し、活力がないように見える。たしかに大局的に見れば衰退しているのだろう。
だが、目を凝らせば成長している分野がないわけではないのだ。サッカーはその典型的な例といっていい。いわば局所的に成長している分野が存在するのだ。
大局的に見て衰退していると、もうそこに目を向けなくなってしまう。現に、海外はもちろん日本国内でも日本株より米国株に注目する人が増えている。だが、日本のすべてが衰退しているわけではない。日本のサッカーのように局所的に成長している分野があり、そういうところにもっと注目できると考えている。誰からも見向きされておらず成長に気付いていないのであれば、それは大きな投資機会となる。
そしてその成長に多くの人が気付いたとき、その反響は大きなものとなる。サッカー日本代表の活躍がこれほど大きな話題となるのを見ても、暗い衰退ムードの中に明るい希望が見えることの大きさを感じる。
私が日本株に投資するのは、この大局的に衰退しつつあるなかにあって、局所的な成長に目を向けているからだ。そしていつかそれが花開くことを願っている。