投資狂日記

自由を追求するブログ

お金を払う優先順位

先日、ATMに並ぶ行列を見かけた。毎月の五と十のつく日、いわゆる「ごとおび」だったからか。おそらく振り込まれた給料を引き出すためなのだろう。

 

その光景を見て昔を思い出した。

その時、投資を始めるための種銭を作ろうとしていた。給料日にATMへ行き、振り込まれた給料から一定額を自分の貯蓄専用口座へ振り替えるのだ。そして残った金額で生活する。

 

なぜこんなことをしていたかといえば、これで確実にお金を貯めることができるからだ。

当時、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん 貧乏父さん」がベストセラーになっていて、私もその影響を受けた。この本から学んだことはいくつもあったが、その中でも印象的だったのが「まず先に自分に支払え」ということだった。

 

通常、貯金をしようとするとお金を使った後の残りを貯めようとする。だがこれだと貯めようという意思に反し、お金は残らないものだ。なんだかんだで使ってしまい、「しょうがないから来月は節約しよう」とするがいつのまにかそれも忘れてしまう。結局いつまでたっても貯金ができない。家計簿をつけたとしても「これだけしか残らなかった」とため息をつくことになる。

 

これは、自分ではなく他人に支払うことを優先しているからだ。まず他人に支払い、残った分を貯めようとする。でも思ったよりお金は自分に残っていないことが多い。

だから支払う優先順位をまず自分にする。無論、家賃やクレジットカードの支払いなどがあるから、それを考慮したうえでまずは強制的に自分に払う、すなわち貯蓄分を天引きしてしまうのだ。すると残った金額でやり繰りしなければならないから無駄な出費が自然と減るようになる。お金の使い方に規律が生まれるので家計簿をつける必要もなくなるし、お金を確実に貯めることができる。

 

そうやって貯めたお金を投資に回してきて今がある。資産を築けたのはお金を払う優先順位を変え着実に貯蓄できたことが大きい。

 

さて、あのATMに並んでいる行列の中に、真っ先に自分に支払う人はどれくらいいるのだろう。