投資狂日記

自由を追求するブログ

お金持ちより資産持ち

大部分の人はお金が欲しいと思っている。そして「お金持ち」になりたいと思っている。

では「お金持ち」というのはどういう人をいうのか。

よくよく考えてみると「お金持ち」というのはお金そのものよりもお金を生む資産を持つ「資産持ち」だ。土地や建物などの不動産はもちろん、株式・債券といった有価証券が代表的なものだし、著作権や特許権など目に見えない無形の資産もある。お金持ちは、お金すなわち現金をこうした資産に変換している。

 

なぜか。

それはお金が増えるスピードが違うことを知っているからだ。

毎月の給料をせっせと銀行口座に積み上げるだけではいつまでたっても「お金持ち」になんてなれない。ある程度お金が貯まったらお金から資産に変換し、資産がお金を生む状態をつくることで、給与収入と資産からの収入を得ることができ「お金持ち」へのスピードが上がる。「お金を働かせる」というけど、厳密には「資産」を働かせているのだ。そのうち資産からの収入が大きくなり、それで生活費を賄えれば晴れて経済的独立となる。

老後2,000万円問題でも、この2,000万円が「現金」なのかそれとも「資産」なのかでだいぶ違ってくる。老後2,000万円が「現金」だとしたら、それを単純に取り崩して生活していくことになる。だが2,000万円が「資産」だったとして年3%の収入を生むとすれば年間60万円となり毎月にすれば5万円の収入となる。2,000万円を取り崩すとしても現金だけの場合よりもそのスピードは緩やかになる。

 

そして「お金」という現金は突き詰めればあやふやなものだ。信用で成り立っている以上、その信用がなくなればただの紙屑となる。株式や債券だって紙屑になることはあるけど、現金だってそうなる可能性はあるのだから完全に安全だとはいえない。

 

まして日本はいま財政が非常に悪い。経済専門家の中には、財政破綻はあり得ないと断言する者もいるが、「絶対にない」という言葉が出てきたら疑ってかかったほうがいい。

「現金」を信用しすぎてはいけない。いつババ抜きのババになるかわからない。ババを引かぬためにも「現金」を「資産」に変換しておく発想は必要だと思う。