株式投資家のうち個別株に投資する人は、世間一般にあまり知られていない企業を知っていることが多い。そしてその知名度の低い企業の中に優れた企業があったりする。
例えば、日本企業の時価総額上位にはトヨタやソニー、NTTといった世間に知られた錚々たる企業が居並ぶ中でキーエンスという企業がある。
このキーエンスという企業は、飛びぬけた営業利益率で、従業員の給与水準も極めて高い。だがテレビCMで見かけることはほとんどなく、社長などもメディアに出てこないこともあって、世間の知名度は低い。だが、株式投資家はこのキーエンスという企業がすごい実力を持っていることを知っている。だからこそ株式時価総額上位に顔を出すのだ。
こうしたいわば知る人ぞ知る企業が優れた存在であることが多いのはなぜなのだろう。
おそらく知名度が高いことにメリットを感じていない。あるいはそもそも知名度などどうでもいいと思っているのかもしれない。実力があるからわざわざアピールする必要もないのだ。
普通なら知名度はあった方が有利だと考える。だからCMを流したり、社長がメディアに出てきてアピールしたりする。また、東証の市場再編でも知名度にこだわってプライム市場になんとか入ろうとするわけだ。
そして知名度はあっても中身が伴っていないケースが出てくる。タレントを使って派手にCMを流していた企業が不祥事を起こして株式市場から消えていった企業もある。
知名度というのは騙されやすい要素で、実力の尺度にはならない。
だからこそ騙す方もその知名度を利用するのだ。
有名人とつながりがあるとか知り合いであることを前面に出す人ほど中身が空っぽで大したことがない。
実力があれば必ず知名度が上がるものでもない。
だからこそ知られざる優良気企業はこちらから探しにいかないと見つからないのだ。
そういえばブログも同じかもしれない。
読んでみたいブログはこちらから探さないと見つからない。
私のこのブログもできれば知る人ぞ知る存在になりたいものだ。