投資狂日記

自由を追求するブログ

株式投資のための武器

「株式投資をするにあたって身に着けておくべき武器は何か」と問われたらどう答えるだろうか。

 

私だったら「会計」と答える。さらに言えば、「会計」のベースには簿記のルールがあり、この簿記を知っておくことが重要だと答える。会計理論は時代によって変化するが、根底にある簿記のルールは不変だからだ。

企業の活動は簿記のルールによって記録され、会計基準に従って財務諸表が作成される。企業の活動結果を知るには財務諸表が理解できなければならない。財務諸表を理解するには会計基準がどういう会計理論からできているか知らないといけない。その会計理論の根底には簿記のルールがある。

 

株式は企業が発行したものであり、その株式の価値を左右するのは発行した企業そのものだ。だからその企業を知らなければ株式の価値を計ることなどできない。なのに多くの人はなぜか株価チャートをじっと眺め続ける。見るべきは企業そのものなのだ。その企業を知る手がかりとして財務諸表があり、それを理解するには会計と簿記の知識がいる。むろん、会計を知っているからといって真実の株価がわかるわけではない。だが、財務諸表を通じて企業の将来像を考えるのに会計は大きな武器となる。企業の現状がどういう状態なのかわかりもせずに将来を考えることはできない。

 

実際、会計は私にとって大きな武器となっている。会計を学んでいなければ株式投資をしていなかったかもしれない。チャート分析などにまったく興味がないのも会計という武器があるからだ。

スーパーでの買い物では商品を手に持ってじっくり品定めするのに、株式ではろくに品定めもせずに株価という値札ばかり気にしているのを不思議に思う。重要なのは企業の品定めなのに。

企業の中身も知らずに株を買うことは私には怖くてできない。だから会計という武器を使って企業の中身を吟味するのだ。