投資狂日記

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新しい株価指数「JPXプライム150」は注目に値する

日本取引所グループ(JPX)は先日、新しい株価指数「JPXプライム150」の算出を開始した。

この指数は構成銘柄が厳選されていて、日本企業の時価総額トップであるトヨタすら選ばれていないことで興味深いものとなっている。

 

JPXプライム150のコンセプトは、日本取引所のホームページの記載によると、

 

東証プライム市場に上場する時価総額上位銘柄を対象に、財務実績に基づく「資本収益性」と将来情報や非財務情報も織り込まれた「市場評価」という、価値創造を測る二つの観点から選定した銘柄を「価値創造が推定される我が国を代表する企業」と位置付け、これらの銘柄により構成する新たな株価指数「JPXプライム150指数」を開発しました。』

 

となっている。

そして、「資本収益性」については、ROE株主資本利益率)と株主資本コスト(投資者の期待リターン)の差である「エクイティ・スプレッド」を、「市場評価」については株価をBPS(1株当たり純資産)で割った「PBR」を指標としてそれぞれ採用するとしている。

これらの指標から、経営が効率的で株式市場からも評価されている優良企業が選ばれることになる。逆にいえば、価値創造が推定できない企業は排除されることになる。プライム市場には多くの企業が上場しているが、プライムの名に値しないような企業も含まれていて、投資家からすれば冷めた目で見られがちだった。だからこそ、この新指数は本当の意味でプライムにふさわしい銘柄で構成されているともいえる。

 

今後、このJPXプライム150の構成銘柄も定期的な入れ替えがあるため、選ばれたり外れたりすることが注目されるようになるだろう。企業側もこの指数に採用されることを目指して経営されるようになるかもしれない。投資家側も、銘柄選定にあたってJPXプライム150に採用されている銘柄を有力候補にすることができる。

そのうちJPXプライム150を対象にしたETFも登場するだろうから、注目しておきたい。