ChatGPTが世の中を驚かせている。そしてChatGPTを公開したオープンAIがマイクロソフトと資本・業務提携を強化し、グーグルも負けじと独自開発した生成AIの外部提供を発表した。そして今度はアマゾンが生成AIに参入するという。
これから一層開発競争が激しくなる。と同時にAIが世の中で活用される場面が増えることになる。
投資の視点からはこの動きをどう考え、投資に活かしたらいいのだろう。
AIはツールであり道具だ。道具自体の進化や発展を追いかけ、それに関与する企業に着目するのか。あるいは道具であるAIを上手に使いこなすことで新しい何かを生み出し提供するような企業を探すのか。
新しい技術が登場すると、当面は玉石混合となる。インターネットが登場したときもそうだった。今度もAIがどんどん進化していき、そしてその使い方もどんどん変化していくだろう。
そして主導権を握るのがマイクロソフトやグーグル、アマゾンであるとは限らない。インターネットの登場で新しい企業が生まれ、それらが時代を代表する企業になったようなことがこのAIでも起きるかもしれない。
一方、AIがブームになってそれに乗っかるだけの企業も現れるだろう。かつてのドットコムバブルのようなことが起きる可能性もある。
AIは道具であることを強く意識すると、投資の観点からはAIを賢く使う既存企業の方が面白いのではないか。古い体質だった伝統的企業がAIを使うことでガラッと変化して生まれ変わったというような事例が起きるかもしれない。
もしかしてこんなことをAIで予測できるようになるのだろうか。
ある限られた範囲では可能になるかもしれない。
あるいは予測を当てるというより、AIの予測によって人々の行動が影響を受けて、結果として予測が自己実現してしまうようになるかもしれない。
AIが将来の不確実性にどう影響するのかは投資にもかかわってくるので興味深い。