投資狂日記

自由を追求するブログ

紙幣刷新で思ったこと

紙幣が2024年に刷新されることが発表された。2004年以来20年ぶりのことらしいが、もうそんなに経つのかと思うと時の流れの速さを思い知る。

 

このニュースで、関連銘柄が急騰したようだ。その一つである日本金銭機械は、かつて株を買っていたことがある。当時はまだ投資候補企業の吟味が甘く、紙幣識別機というのは需要が手堅いと思っただけで投資していた。だが株価は上昇せず、たいした利益を上げられずに売ってしまったことを思い出す。

そんな苦い思い出のある日本金銭機械ではあるが、注目されているようなので久しぶりにチェックしてみた。

売上はほぼ横ばいが続いている。利益も伸びていない。利益率は低く、ROEは3~5%あたりしかない。営業キャッシュフローも安定感があるとはいえない。配当も増加しておらず、投資するには面白みがない。

株価水準は今日の急騰もあってPERが30倍を超えており割高感がある。この銘柄が大きく動くときはだいたい今日のような紙幣関連か、あるいはカジノ関連のニュースが出た時だ。

 

こうした銘柄について調べているうち、そもそも「紙幣」の流通は減少方向になることに気づく。キャッシュレス化の波が押し寄せていて、もはや2024年には驚くほど紙幣を使っていないかもしれない。2024年というとあと5年だが、世の中の変化スピードからすれば5年もあればがらっと変わってしまうだろう。

 

それと紙幣は「日本銀行券」だが、日本国債残高が膨張し続け日銀が買い支えている状態で、果たして5年後の日本銀行券の信用は保たれているのかというのも気になる。新紙幣が、もしかしたら「新しい日本銀行」による日本銀行券であるかもしれない、などと小説のネタのようなことを想像してしまった。