投資狂日記

自由を追求するブログ

新卒が集まらない業界と株価の関係

今日の日経新聞で地方銀行に新卒が集まらないという記事があった。地方銀行は地元の自治体と並んで安定した就職先だったが、最近では新卒の人気が落ちているという。

この記事の中で、就活生を対象とした「最も敬遠したい業界」のアンケート調査があり、地方銀行・信用金庫は上位にランキングされている。文系と理系で異なるが地方銀行・信用金庫以外で上位に入っている業界は、メガバンク・信託銀行、外食、生命保険・損害保険、外資系金融などで金融関係が多い。

 

金融関係は就職先として人気があると思っていたが、最近では敬遠されるらしい。確かにメガバンクなどは人員削減が目に見えていて将来性に不安がある。低金利が続き業績が芳しくないこともあるのだろう。それでも外資系金融までも敬遠されているというのは驚きだ。

また、外食も就職先として人気がない。ブラック企業が多いというイメージがあるのだろうか。ただでさえ人手不足なのに、新卒が敬遠するとなると業績うんぬんどころか事業そのものの持続性にまで影響するだろう。外国人材に目を向けているというのもうなずける。

 

さて、こうした新卒が最も敬遠したい業界の株価を見るとやはり低迷している銘柄が多い印象がある。私もサンマルクホールディングスを長年保有していたが業績が伸びなくなったと判断し、すでに売ってしまった。金融関係もポートフォリオには入っていない。

もちろん、人気がない業界だからといってその業界の株がすべて駄目だというわけではない。むしろそんな中に大化けする企業があるかもしれない。だがそれを見分けるのはなかなか難しい。

新卒が敬遠するのはイメージ先行ということもあるだろうが、何か将来マズそうなことがありそうという若者の嗅覚は侮れない。だから投資においても若者の動向には注目しておくべきだと思っている。