先日、日経新聞で大和ネクスト銀行の外貨預金の広告が掲載されているのに気付いた。
それは「年9.05%」という高金利が大きく目立っていたからだ。これにつられて申し込みを検討する人もいるに違いない。
今どき年9.05%という金利は異常といえるほど高い。これほど高い金利を提示するからには裏に何かあると疑ってかからないといけない。もし疑いを持たなかったら、銀行にとって願ってもないカモとなるだろう。
よく説明を読むと、この外貨預金はそもそも1か月定期で、高金利が適用されるのはこの1か月でしかない。その後は通常の金利となる。そして外貨につきものの為替手数料があり、これが片道50銭で往復だと1円になる。高金利だとしても為替手数料で相殺されてしまい、金融商品としての魅力はあまりない。
私は大和証券を利用していて、大和ネクスト銀行の口座も持っている。証券口座と銀行口座が連携していて便利なのだが、さすがにこういう類の金融商品には興味がない。
おそらく、そして残念ながらこうした金融商品に手を出すのは高齢者なのだろう。こういうやり方で金融商品を売るのはどうも気に食わない。
金融機関が勧めてくる金融商品には手を出してはいけない。とくに甘い誘い文句があるときは。
この広告を見て本当にそう思う。