先日、ニンテンドースイッチ向けゲームソフト「ニンテンドーラボ」が発売された。段ボールの模型にコントローラーを組み合わせる新しい遊び方だ。CMでみたとき、「おっ」と驚いたのを記憶している。
任天堂は長い間低迷していた。だが、この会社は新商品を世の中に送り出すときたいてい「おっ」と驚かせる。ニンテンドースイッチのときもそうだったし、そして今回のラボについてもそうだ。
任天堂に限らずゲーム業界は何がヒットするかわからないので投資対象としては選びにくい。選ぶとしたら息の長いシリーズものがあるゲーム会社だろう。そのほうがまだ業績の安定感があるからだ。
任天堂は長期間保有するには難しい投資対象だと思う。スイッチ発売後は業績が回復し株価も上昇したが、回復までかなり時間がかかった。業績が悪く株価が低迷しているときに手を出したら長期間の我慢を覚悟しなければならない。投資単位もかなりの高額だ。
そして回復した業績がこれからも続くのかが気になるところだ。Wiiのときも爆発的に売れたものの、その後がなかなか続かない。今回のラボもインパクトはあったと思う。だけどそれが長く続くものかどうかといえば、かなり不透明だ。たいていある程度時間が過ぎれば消費者は飽きてしまう。飽きてしまったらそれまでだ。そうなれば業績は頭打ちとなり株価も再び低迷するようになるだろう。
ともかくラボは一度遊んでみたいと思わせるのに成功したと思う。投資家目線ではこの先がどうなるか気がかりだが、消費者目線で純粋に遊んで楽しむことでいいと思う。