コムチュア株が急落した。
前日に通期の業績予想を上方修正したが、同時に第三者割当の新株予約権発行が発表された。これが潜在的な株式価値の希薄化につながるとことが嫌気されたようだ。
新株予約権発行により潜在的に130万株増加し、これは発行済株式総数の約８％に相当するという。
おそらく前から資金調達の計画があったのかもしれない。コムチュアは上期の業績は好調で、第2四半期決算で通期の業績予想を上方修正するかと思われたがそれをしなかった。そして今回、新株予約券発行による資金調達にあわせて業績の上方修正を発表したからだ。これは新株予約権発行による希薄化懸念で株価が下落するのを和らげようとしたのだろう。新株予約権発行という方法もできるだけ希薄化のインパクトを抑えたいという意思の表れだと思う。
しかし市場は希薄化を相当嫌がったようだ。それでも業績は良く資金調達も今後の業績拡大のためのもので、増配による株主還元も期待できるのでそれほど落ち込む必要もないと思っている。だがしばらくは株価が低迷するのを我慢しなければならないだろう。
