投資狂日記

自由を追求するブログ

みんなが儲かると思って群がる案件は大抵儲からないものになる

昨日、話題となっていたソフトバンクが上場した。株価は大幅に下落したことでニュースでも大きく取り上げられた。

私自身はこの上場については単なる傍観者であったが、こういう案件と投資家の行動について考えてみることは今後に活かせるだろう。

 

今回のソフトバンクの上場は巨大であるし知名度もあるから投資に馴染みのない人たちにまで知れ渡った。そしてIPO投資というのは儲かる可能性が高いというこれまでの経験則に引きつけられた人もいる。そして既存の投資家には証券会社から強くプッシュされた人もいるだろう。

こうしたことから「儲かるかもしれない」と思った多くの人々が群がったことになる。そして上場した後の株価上昇を思い描き、その時を待った。

だが、よく考えれば売るには買う人が必要だ。みんなが儲かるかもしれないと思って売る時を待ち構えているところに、買いたいと思う人はどんな人か。”もっと”儲かるかもしれないと思っている人でなければ買いたいと思わないだろう。だが今回はそんな人はそれほどいなかった。みんな売ることばかりに目が行って、買い手がいるのかということに思いが至らなかった。

 

こういう大型案件などで多くの人が儲かると思って群がると、結局儲からない結果になりやすいのだ。逆に投資で成功するには多くの人が気づいていないものに着目しないといけないということだ。

 

今回の上場での成功者は孫社長だろう。多くの人が食いつくように仕向け、上場というかたちで見事に資金調達したことになる。踊る舞台が用意され、多くの人が踊らされたのだ。さすがソフトバンクグループという投資会社を率いる”投資家”だといえる。