マークラインズが2021年12月期の第3四半期決算を発表した。
売上高は前年比29.2%増、純利益は44.6%増と素晴らしい内容。そして決算発表と同時に通期の業績予想も上方修正され、さらに配当予想も増加された。
自動車産業は半導体不足の影響を受けて減産するなど厳しい状況であることから、マークラインズにも少なからず影響が及ぶことも考えていたが、逆に追い風になったのかもしれない。
自動車産業は電動化や自動運転など技術開発が加速しているが、だからこそ各社の情報に対するニーズが増している。そのため主力の情報プラットフォーム事業において契約社数が想定以上に伸びた。さらにベンチマーク関連事業における車両・部品調達代行及び分解調査データ販売サービスの販売件数が大幅に伸びていている。このまま行けばベンチマーク関連事業が第2の柱に育つかもしれない。
通期での業績予想を上方修正し、さらに配当も増額予定ということから、経営陣は業績にかなり自信を持っていると考えられる。
業績修正前の1株当たり利益は55.35円で現在の株価は3,285円だから予想PERは約59倍だが、上方修正後の1株当たり利益64.4円で計算するとPERは約51倍に下がる。仮にPERが約59倍の水準を維持するとするなら株価は約3,800円くらいまで上昇する余地があることになる。さて、週明けの株価はどう反応するだろうか。