投資狂日記

自由を追求するブログ

カリスマ経営者の功罪

セブン&アイ・ホールディングス経営陣の新体制が決まった。一連のゴタゴタが鈴木氏の退任という形となったわけだが、その鈴木氏を最高顧問といった名誉職で処遇するかどうかでまたひと悶着あるかもしれない。

最近はセブン&アイに限らず、経営陣のゴタゴタが多い。大塚家具やクックパッドもそうだ。

だいたいゴタゴタが生じるのは、目覚ましい業績を残してきた経営者がカリスマ化し、その意向と周りが合わなくなってきたときだ。
企業に限らず歴史上の王朝が衰退に向かうのもだいたい同じようなものだ。

カリスマ経営者のいる企業は確かに業績が伸びるし、すごく魅力的でもある。しかしそれは永遠には続かない。いつか交代しなければならないし、その交代が突然やってくることだってある。
たとえ後継者を決めていてもその人物が適任かどうか分からない。
だから強烈なカリスマ経営者のいる企業への投資というのは難しいと感じている。ソフトバンク日本電産ファーストリテイリングといった企業も近い将来カリスマ経営者が去るときがやって来る。
スティーブ・ジョブスを失ったアップルはどうだろうか。まだジョブズの威光が残っていて今のところゴタゴタは起きていないが、業績が下降してきたらどうだろうか。

それにしても日本には最高顧問だとか相談役だとか名誉職が沢山あるが、こんな地位に就くことにどんな意味があるのか私の感覚では全く分からない。
未練がましくみっともないと思わないのだろうか。

経営者というのも難儀な役目だなと改めて思う。私とは全く無縁の世界だけど。