投資狂日記

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IRジャパンの業績予想下方修正について考える

アイ・アールジャパンホールディングスは30日、2022年3月期の連結純利益が前期比14%減の24億円となる業績の下方修正を発表した。

 

第3四半期決算の時点で当初の業績予想に到達するのは難しいと薄々感じていたが、その想定通りの流れとなった。

しかし、第3四半期決算時点で業績予想の下方修正をしなかったことで、逆にサプライズがありうるかもしれないと感じてもいた。

 

結局、そのサプライズはなかったわけで、持株は相変わらず含み損を抱えたままだ。だからといってすぐには損切りはしない。なぜならまだ来期の業績予想がわからないからだ。

 

今回の業績下方修正は、22年3月期に計上する計画だったプロジェクトの売上高23億6000万円のうち23億円が来期以降に持ち越しとなったり、契約見込みだった約12億円のうち9億円も同様に持ち越しとなったことにある。持ち越しということは来期にこの売上が計上される可能性があり、来期は一気に利益が増加することになるかもしれないわけだ。それに業績が減益となっても配当予想は変化していない。これは来期の増益が視野に入っているからとも考えられる。

 

だから株を手放すかどうかは来期の業績予想を見てからでいい。ただ、業績予想がこれだけブレただけに、今後発表される業績予想の精度を割り引いて考えないといけないだろう。役員報酬の減額を発表したのも経営陣がその責任を感じてのことだから、改善されるか否かも判断材料になる。

 

この下方修正を受けて、株価は大きく下落するかと思ったがそれほどでもなかった。市場はすでに下方修正を織り込んでいて、関心はやはり来期の業績予想に向かっているということなのだろう。

来期の業績予想にサプライズはあるのだろうか。ちょっと期待したい。