投資狂日記

自由を追求するブログ

(銘柄チェック)【5334】日本特殊陶業/内燃機関中心からの脱却を目指す

【事業内容・特色】

自動車用スパークプラグは世界トップで、自動車関連製品は高シェアで好収益。一方で、脱エンジンが進む中では新規事業の育成が課題となる。その新規分野では固体電池など有望なものも多い。

 

【業績・財務指標】

  売上 営業利益 税前利益 純利益 EPS
2022/3 491,733 75,512 83,642 60,200 296.0
2023/3 562,559 89,219 93,384 66,293 326.1
2024/3 614,486 107,591 117,184 82,646 409.5
予2025/3 643,000 115,000 117,500 83,000 415.2

 

2024年3月期は売上が前期比9.2%増、純利益は24.7%増で着地。自動車関連事業では、EV化が進む流れの中で内燃機関への回帰の動きもあり業績は好調。円安も寄与している。一方、半導体関連のセラミックは、市況低迷などの影響を受け落ち込んだ。新規事業は売上は増加しているもののまだ黒字化していない。

ROEは約13%、自己資本比率は約65%と収益性・安全性は問題ない。営業キャッシュフローも安定している。

 

【株価見通し】

現時点でPERは約12倍、当利回りは約3.2%。過去の水準からするとPERはやや高めか。

現状では自動車の内燃機関に関連する事業が中心であり、EV化が進めば当然ながら逆風になる。ただ、会社側もそれを認識しており、非内燃機関事業の拡大を計画している。会社が示している長期経営計画では「延長線上にない変化」を意識しており、それが実現したならば大きく化ける可能性はある。

短期的な動向に惑わされず、長期的視野で見ていく必要があるだろう。

 

【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】

成長性   ☆☆☆☆

割安性   ☆☆☆

財務健全性 ☆☆☆☆

投資魅力度 ☆☆☆

 

※あくまで私的見解であり、これによっていかなる損害が生じても責任は負いません。

投資は自己責任でお願いいたします。