久しぶりの銘柄チェック。今回はカナミックネットワーク(3939)に着目。
介護・医療・子育てといった分野の情報共有システムをクラウドサービスで提供。医療・介護関連情報を配信するネット広告も手掛けている。
クラウドサービスが主体であることから典型的なストックビジネスで収益力は高くROEは約26%と高水準。自己資本比率は80%超で財務基盤は強固。資産の約7割がキャッシュで固定資産は少なく、有利子負債はゼロであり、バランスシートは非常にシンプル。営業キャッシュフローは確実に増加しており、利益の質は高い。
介護報酬が4月から引き上げられることでコロナ禍で逆風にさらされている介護事業者の収益改善が見込まれ、介護関連の事業者にも影響が及ぶことが期待できる。さらにDXの波がクラウドサービスに大きなプラスとなる。現在の時価総額は約370億円程度であり、まだまだ成長する余地は十分ある。
配当利回りは0.35%程度でかなり低いが、配当性向20%以上を基準としていて増配傾向が続いており、利益成長とともに配当成長も期待できる。
株価水準は予想PERで約67倍なので割安とはいえないが、収益力と成長性を考慮すればこの水準は不自然ではない。コロナ禍で株価は一時落ち込んだものの盛り返している。
【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】
成長性 ☆☆☆☆
割安性 ☆☆
財務健全性 ☆☆☆☆☆
投資魅力度 ☆☆☆☆
※あくまで個人的な見解であり、投資を推奨するものではありません。この記事により損失が生じたとしても責任は負いません。投資は自己責任でお願いいたします。