投資狂日記

自由を追求するブログ

売却益をとるか、配当をとるか

株式投資での売りについてどう考えるか。

基本的には買ったときの理由と反対のことが起きれば売り時といえる。業績が伸びそうとか好業績が続きそうだから買ったとすれば、その業績の伸びが止まったとか業績悪化に転じた時が売り時と考えるわけだ。

 

ただ、これは個々の銘柄について判断するときだ。

最近はポートフォリオ内でのバランスを考えて売ることも必要かどうか考えている。

 

というのも私のポートフォリオの現状は、一つの銘柄の含み益が突出している。しかもその銘柄の配当金もかなり大きい。

この銘柄の業績は堅調で、個別的に売る原因のようなものが現状あるわけではない。だから個別銘柄の視点では売らなくてもいいのだが、ポートフォリオのバランスからいうとどうなのかという疑問が常につきまとっている。

 

売却して含み益を実現させ、別の銘柄へ投資するのも一つの手だ。だがそうするとかなり利回りのいい配当を受け取れなくなる。ちなみに、含み益の金額は年間配当額の約17年分になる。この含み益を売却によって実現させることは17年分の配当金を一気に受け取ることとも考えられ、それはそれで十分な投資成果だし、売却で得た資金で新たな投資をしたほうがいいのではないか。

一方で、保有しつつければ得られる配当金が、売ってしまうことで当然なくなる。保有していれば増配してさらに配当金が増える可能性があるが、売却によってその可能性をも捨てることになる。配当金は結構まとまった金額になっていて、それが新たな銘柄を買う資金の一部にもなる。だったら保有し続けるままでいいのではないか。

 

むろん、含み益が大幅に減少してしまうこともありうるし、減配してしまうこともありうる。そういうリスクはあるが、それは業績悪化など銘柄固有の理由が生じているのだからその時点で売りと判断すればいい。そうではない時点で売ってしまうことが判断として適切なのかどうか。

 

売却益を手にして新たなチャンスに向かうか、それとも安定して配当金を受け取り続けるか。つまりは株式投資キャピタルゲインインカムゲインのどちらを重視するのかなのだが、明確な正解などなく、それこそ投資家がどう考えるかにかかっている。

 

株式を買うかどうか悩ましいものだが、売るときはそれ以上に悩ましい。