投資狂日記

自由を追求するブログ

捕らぬ狸の皮算用

株式市場で株価のボラティリティー(変動率)が高止まりしている。日経平均VIは20を超えたままで、値動きの荒さを裏付けている。

 

程度の差はあれど、株価は日々動くものだ。

株式投資では、この株価変動を上手くとらえて利益を上げよう考える人が多い。特に株式投資初心者は、デイトレードスイングトレードで儲けることに着目する。「1日1万円の利益」などと目標を立て、短期間で元本が何倍になるかを計算する。これがうまくいけば「億り人だ」「FIERだ」とどんどん夢が膨らんでいく。そして自信満々でトレードを始めるのだ。

 

これで実際にうまくいく人も存在する。

だが現実は甘くない。うまくいくほうが稀だ。

 

「捕らぬ狸の皮算用」ということわざがある。

手に入るかどうかもわからない不確かなものに期待をかけて、ああだこうだと計画をねることのたとえだ。まさに1日1万円の利益をコンスタントに上げ続けるといったことがこれに当てはまる。

嘘だと思うなら実際にやってみるといい。いかに困難かを身をもって知ることになるだろう。

 

短期的な株価の動きというのは自分でどうすることもできないものだ。思い通りにならないものを相手にしている以上、結果も思い通りにならない。

 

ただ、株式投資は「手に入るかどうかもわからない不確かなものに期待をかけること」なのだ。

だからこそ「不確かなもの」を「確かなもの」へどれだけ近づけることができるかにかかっているのではないか。

短期的な株価変動というものはずっと「不確かなもの」で、「確かなもの」に近づけることは難易度が高いのだ。

 

狸の皮は防寒着として、昔は高く売られていたらしい。

どうせ皮算用するならどういった狸の皮が高くなるのかを考えたほうがいい。

きっと質が良いもののはずだ。

株式も同じで、質のいいもの、すなわち優れた企業の株式を手に入れることを考えたほうがいい。優れた企業の価値は上昇していき、長期的には株価も連動して上昇していく。

これが「不確かなもの」を「確かなもの」へと近づける一つの皮算用ではないかと思っている。