10月ももうすぐ終わり11月に入れば上場企業の決算発表が本格化する。
最近の株式市場は悲観的な雰囲気にあるが、決算内容によって雰囲気が変化する可能性があるのではないか。
そう思う大きな要因は円安だ。
円安で恩恵を受ける輸出企業などは注目したい。実際に私は海外への売上比率が高い銘柄に着目し、ポートフォリオを入れ替えてきた。調べてみると、想定する為替レートが現状より円高になっている企業は結構あるのだ。決算で想定為替レートを修正し、円安効果によって業績予想を上方修正してくる可能性は高くなる。
また、最近の悲観的な雰囲気によってかなり割安になってきている銘柄が多いような気がする。配当利回りも高くなってきており、決算発表で業績が堅調であることが確認されれば一気に買い戻されるようになるかもしれない。
近頃「ブラックマンデーの時と状況が似ている」と話題になったが、そうやってみんなが警戒しているときはむしろ大きな暴落は起きないのではないか。すでに株価はじわじわ下落してしまっていて、さらにハマスによるイスラエル攻撃など悲観的な事が重なったことで過敏になっている。
裏を返せば、こういうときこそ楽観的になるときであって、好材料を探しチャンスをうかがう局面ともいえる。
その好材料の一つが円安だと考えている。
今こそアメリカの著名投資家・ジョン・テンプルトン氏の言葉を思い出したい。
”Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria.”
「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」