その日の株式市場における値上がり率や値下がり率のランキングは普段あまり気にしていないのだが、今日たまたま目にして気になった。
まず、値下がりランキングに日本M&Aセンターが入っていた。第3四半期決算の内容が悪かったことから売り込まれたようだ。
この日本M&Aセンターについては過去の記事で危うさを指摘していて、そしてその懸念が実際に起きてしまったことでとても印象に残っている。
その過去の記事はこちら。
その後、コンプライアンス重視の姿勢へ向けて変革しているようだが、業績は向上していない。株価も高値の半分に落ち込み、今回の決算発表で値下がり率上位にランクインしている。
やはり一度何か不祥事を起こすと、そこから挽回するのはかなり厳しいということだ。信頼や信用を失うのは一瞬だが、それを築き上げるのには時間がかかるということを如実に表している。
一方、値上がり率上位にイントラストがランクインしている。イントラストは投資狂インデックス30にも採用している注目企業だ。
イントラストは家賃債務保証を中心とした保証事業を展開しており、業績を伸ばしている。今日も好決算発表により株価が上昇している。
ただ、懸念が全くないわけではない。家賃保証会社による悪質な取り立てや追い出しなどトラブルが発生しやすく、裁判沙汰になって報道されるケースもある。今のところイントラストには不祥事が起きそうな「匂い」はしないが、そういうリスクを頭の片隅に入れておく必要はある。
不祥事を起こすような企業の株式を保有していても気分のいいことはないので、できるだけ避けるのが賢明だと思う。