投資狂日記

自由を追求するブログ

本質を考える力

TBSの日曜劇場ドラマ「ドラゴン桜」を毎週観ている。

このドラマの中でこんなセリフがあった。

 

「東大がいちばん求めている力は、どれだけ本質を考える力があるかだ」

 

この「本質を考える力」というのは、東大のみならず今後の格差社会を生きる上でかなり重要だと考えている。

そしてこんなセリフもあった。

 

「世の中の実態と仕組みを知らないってことがバカなんだよ」

「なぜ社会はこうなってるのか、誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけろ」

 

まったく同感だ。

私は株式投資をしているが、それは資本主義という考え方から成り立っている社会の仕組みからすれば有利だからだ。税制を見れば、労働による所得には稼ぐほど累進課税されるのに、株式譲渡益でいくら儲けても税率は一定だ。法人と個人で税制も異なることで税金対策を合法的にすることができる。

こういう世の中の仕組みを知っているかいないかで、時が経つほど差が広がっていく。

 

先日、日本医師会の中川会長が、まん延防止重点措置の最中に自民党議員の政治パーティーを自ら発起人として開催していたことが報じられた。

コロナ禍による医療体制の逼迫を訴えておきながら、自分たちはのうのうと政治力増強に励んでいたというわけだ。

このことから見える本質を考えないといけないだろう。

 

日本医師会というのは民間病院経営者の業界団体らしい。そしてコロナ禍で懸命に治療にあたっているのは公立・公的病院などの勤務医が大部分だ。つまり開業医の民間病院が疲弊することなくうまくやり過ごそうとしているのだろう。民間病院経営者が困らないように医療体制逼迫を訴えて公立・公的病院で対処できるようにし、さらに政治力を使って国や自治体を動かし国民に自粛を迫る。それによるしわ寄せを最も食らったのが零細飲食業者ということになる。

中川会長が今回の件で日本医師会の会長を退いたとしても実態は何も変わらないだろう。

これは私の解釈だ。

 

世の中にはまだまだ知らない実態や仕組みがある。

だから学び、考え続ける必要がある。

ドラマの名セリフから改めてそう思った。