投資狂日記

自由を追求するブログ

実家の空き家問題

先日、母が一人で住んでいる実家に帰った。コロナ禍ということもあってずっと帰省できず、今年になって初めてだ。

 

幸い母の健康は問題なく元気な様子だったので安心した。母は高いところに手が届かないことが多いので、私が実家に帰った時は高いところの雑用を一気に引き受ける。

 

実家は築年数もだいぶ経過している。母が亡くなったら、この実家をどうするか。実家に戻るという選択肢はほぼない。

となると売るか貸すかということになる。いずれにせよ何かと手間がかかるだろうし、そう思うと気分が重くなる。

 

母と話しながらぼんやり新聞を眺めていると、ある広告が目に留まった。ある事柄が気になっていると、そのことに関連するアンテナが無意識に張られて情報が入ってくるということがあるが、まさにそんな感覚だ。

それは空き家の買取再販サービスの広告だった。実家が空き家になるという問題が増えており、そうした空き家を買い取ってリノベーションし再販売するという。いらなくなった家財の処分なども任せることもできるらしい。

 

これはなかなか興味深いビジネスだ。このビジネスの大手はカチタスという会社らしい。こういうことがあれば早速調べてみることにしている。

カチタスの中古住宅再生事業の特徴は、郊外の築20年~築40年という築年数の古い戸建て住宅を中心に安価で取得した上で、現代的なリノベーションを実施し、そのままでは買い手が付かないような中古住宅を魅力ある住宅に蘇らせて販売するというものだ。ニトリと資本業務提携しており、ニトリが筆頭株主になっている。

業績は伸びており、連続増配している。ROEは約25%、自己資本比率は約48%で悪くはない。営業キャッシュフローにやや安定感がないのが気になるが、これは不動産業であることが影響しているのかもしれない。

中古住宅再生事業には他社からの参入も考えられる。人口が増えないなか、新築よりも中古へのシフトが進めば、より競争は激しくなる可能性はある。そうなったときでも業績を伸ばせることができるかどうか興味深い。

もう少し業績推移を見てみたいと思い、候補銘柄リストに加えた。

 

何気ないところにも投資のヒントや手がかりは転がっている。

今回、カチタスという企業を知ることになった。会社四季報を読んでいても見逃すことはありうるわけで、気になったら調べてみるということを習慣にしたいものだ。

 

うちの空き家問題も、カチタスのような企業で解決することになるかもしれない。