投資狂日記

自由を追求するブログ

なぜ”株”と呼ぶのか

株式投資とは何かという前に、そもそもなぜ”株”と呼ぶのか。

この”株”の語源は、木を切った後に残る「切り株」が由来らしい。「切り株」は木を切った後もずっと残るものであり、それが転じて「世襲などで継続的に保持される地位や身分」を”株”と呼ぶようになったという。

 

また、株は英語で”stock”というが、この"stock"には「切り株」の意味があるそうだ。

切り株から生えている枝はやがて成長するが、これが「お金が増えていく」ことを連想させ、さらに枝分かれしていくことから「分配」にもつながる。こうしたことから「株」=「stock」となったとも言われている。

 

こうした株の由来を知ることも株式投資に興味を持つきっかけになる。

そもそも日本では”株式”というものがあまり理解されていない。学校で教わることがほとんどないまま社会に出て、多くの人が株式会社の従業員になっているにもかかわらず株式会社や株式のことがよくわかっていないという奇妙な状態にある。

だから株式投資というと何か得体の知れないものからくる恐怖心が起きてしまう。

 

資本主義がこれだけ発達したのはこの株式という仕組みにある。

その仕組みの特徴は何か。それは主に3つある。

・細分化

有限責任

・譲渡の自由

 

株式とは株式会社における社員(出資者)の地位をいうが、この社員の地位を細分化している。細分化した単位とすることで、少額でも出資できることになり多くの人が参加できるようになり資金が集まりやすくなる。現在の日本では株式分割が盛んになって投資単位が引き下げられる傾向にあるが、まだ100株単位からの取引なので米国株のように1株から取引できるようになれば一層投資しやすくなるだろう。

そして株式を保有する株主は、会社債権者に一切責任を負わず、株主が負う責任は出資した金額に限られる。つまり、会社が倒産したとしても株主は会社債権者から債務の弁済を要求されることがない。10万円で株式を購入したら最大の損失は10万円で済むということだ。いわば株式というのは「損失限定で利益可能性は無限大」なのだ。これは投資しようとする側からすれば圧倒的に有利で、だからこそ資本が集まるようになったのだ。

さらに株式は自由に譲渡することができる。株主をやめたいと思ったら株式を売ることで資金を回収することができるのだ。株式を自由に譲渡できることで取引に安心感が生まれ、出資しやすくなるわけだ。

 

このように株式制度は資本を集約しやすいように設計されている。言い換えれば、投資する側にとって投資しやすい環境となっているということだ。

こういうことを知れば、株式投資というものをむやみに怖がる必要がないことがわかるだろう。