2024年が始まった。
年齢を重ねると新年に思うことも変わってくる。
新たな年を迎えるということは自分の与えられた残りの時間が確実に減っていることでもある。
昨年もいろいろなことが世界中で起きた。
そんななかで無事になんとか生きていることはきっと幸運なことなのだろう。
だがその幸運を当然のように感じてしまい、その有難味を忘れてしまう。
年明けはその有難味を味わうときだ。
過去は積み重なり歴史となっていく。
でも歴史が示すのはごく一握りの人間がなした出来事でしかない。
ほとんどの人は無名のまま忘れ去られていく。
ある人は自然の猛威に襲われ、ある人は歴史に名を残す人の欲望の餌食となる。
それでも今生きているということは、過去から連綿と命が受け継がれてきたからだ。
今年もいろいろなことが世界中で起きるだろう。
歴史に埋もれるであろう無名の人間の一人として精一杯現実を立ち回りたいと思う。